(令和5年9月4日開催  令和5年第2回臨時総代会 理事長挨拶より)

 

   最上川土地改良区 理事長 田澤 伸一 
             

  

 

本日は、お忙しい中、多くの総代の皆様よりご出席を賜り、ここに「令和5年第2回臨時総代会」を開催できますこと、心より御礼申し上げます。皆様より忌憚のないご意見をいただき、組合員サービスの向上を図るため本区の業務運営に反映して参りたいと考えております。

 

さて、新型コロナウイルスが今年の58日から5類に移行したため、この夏は、3年間に渡って中止や規模の縮小が続いていた多くの行事が、各地で従来通りの規模で開催され、コロナ前の日常が徐々に戻りつつあるように感じます。しかしながら、ここにきてまた感染が拡大しているため、本区では引き続き、手洗いや換気などの対策を励行して参ります。

 

次に、今年の用水状況についてですが、昨年同様、水利権については、代掻き期間が従来の10日間から20日間に延長されており、安定した用水を供給することができ、無事代掻き期を終えることができました。今後も延長された代掻き期間を有効に活用し、作業効率の向上に繋げて頂きたいと思います。

また、先月は連日35℃前後の厳しい暑さが続き、降水量も少なく、農家の皆様におかれましては、大変苦労を強いられたことと思います。台風7号による恵みの雨を期待したものの、本区管内には慈雨はなく、強風をもたらしただけでした。

晴天が続き水不足が懸念される今年、本区では、用水の安定供給を最大の目標に掲げほぼ全ての揚水機を稼働し、用水不足が生じないよう対応をして参りました。幸い、本区の場合は「さみだれ大堰」があるため、その恩恵を受け、おおむね水量は確保できました。改めて、さみだれ大堰建設にご尽力された先人に感謝申し上げます。今後とも、水利権上の制約はあるものの組合員視点に立ち安定した用水の供給に努めて参りたいと思います。引き続きご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

 

次に、現在実施されている主な事業の進捗状況についてご説明申し上げます。

「国営かんがい排水事業 最上川下流左岸地区」では、中央排水機場と毒蛇排水機場が今年4月より稼働しており、今年度は旧機場の撤去を予定しております。大和排水機場は、昨年度に引き続き建設工事を実施し、今年度は除塵設備を発注しており、早期稼働に向け鋭意工事を進めているところです。また、西野排水機場の土木工事の着手も予定しております。

「県営かんがい排水事業」は、平成23年度に完了した国営最上川下流沿岸農業水利事業の対象にならなかった、受益面積が500ha未満の地域に実施する事業です。現在、上堰八カ村堰地区・町堰地区・廿六木堰地区・長沼堰地区の改修工事が進行中で、今年度からは堀野地区も調査に加わっております。

また、「県営農村地域防災減災事業最上川下流左岸地区」は、管内の排水レベルを均等にするために実施する事業で、家根合・西袋地区の排水路3ヶ所に排水機を設置する実施設計を行っています。同様に、今年度からは堀野地区と新堀地区の2ヶ所に排水機を設置する計画で令和6年度の事業採択に向け関係機関と協議を進めています。

「県営農地整備事業」については、常万地区の地下灌漑工事、西興野地区では面工事を引き続き実施いたします。狩川東部地区は来年度の採択を目指し、関係機関と調整を進めております。

それでは、本日の臨時総代会の主な議案の概要をご説明申し上げます。

令和4年度承認事項の総認第5号、令和4年度最上川土地改良区費収入支出決算書、財産目録、事業報告書承認については、7月に開催されました定例監査の報告書を添えてご承認をお願いするものです。

令和5年度議決事項の総議第13号、最上川土地改良区定款附属書総代選挙規定の一部改正については、定数に不足が生じた場合の再選挙について但し書きを追加記載するものです。

総議第14号最上川土地改良区金庫設置規程の一部改正については、現行第2条に記載されている金庫名を削除し、改正として本・支金庫といった名称等を外した取扱店舗名を第1条に記載するものです。これは、これまで各支金庫での金銭のやりとりは、本金庫である庄内たがわ農協新余目支所を通して報告してもらっていましたが、現在、新余目支所をネットバンクでの利用に移行してからはそのような事務作業を行っていないこと、また、きらやか銀行余目支店が廃止になり、第四支金庫が欠番になったことなどから整理するためです。



以上が本日の主な議案概要であります。ご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。



  令和5年9月4日  

最上川土地改良区 理事長 田 澤 伸 一

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