(平成30年8月27日 第1回臨時総代会理事長挨拶より)

   最上川土地改良区 理事長 田澤 伸一 
             

  

本日は、お忙しい中、多くの総代の皆様よりご出席を賜り、ここに「平成30年第1回臨時総代会」を開催できますこと、心より御礼申し上げます。総代会は改良区の最高意思決定機関であります。皆様より忌憚のないご意見をいただき、組合員サービスの向上を図るべく改良区運営に反映してまいりたいと考えております。

まず、議案説明に先立ちまして、県より業務委託を受けている本区の基幹水利施設である「北楯大堰」が今年8月14日、世界かんがい施設遺産として認定、登録されたことをご報告申し上げます。

この世界かんがい施設遺産とは、建設から100年以上経過し、地域の発展に寄与した歴史的なかんがい施設を、加盟国の申請に基づき国際かんがい排水委員会が認定、登録する制度であります。

今回、「北楯大堰」が山形県では初の認定、登録となりましたことは大変喜ばしく、また、誇らしいことであります。

今後とも、先人達が苦心の末造り上げ、400年間にわたり守り続けて来た「北楯大堰」を適切に維持管理し後世に引き継いで参りたいと思います。

 

次に、今年の水利に関しましては、代掻き期間は好天に恵まれ、適度な降雨もあり、概ね順調なスタートとなりましたが、今冬は豪雪で雪どけが遅い地域もあり、代掻き用水延長の要望があり、関係機関と協議し、代掻き期間を5日間延長し15日間にして頂きました。また、「さみだれ大堰」は例年とほぼ同じ時期に当たる5月11日に起立して頂きました。ただ、残念だったのは、5月17日から18日の大雨で、本区管内の下流部で湛水被害が発生したことです。

 6月下旬から7月末にかけては、高温少雨の日が続き、最上川水系では「さみだれ大堰」のお蔭で水不足は最小限で押さえることが出来ましたが、京田川水系では、8月に大雨が降るまで渇水状態となりました。

また、この時の大雨により、添川地区内の新堰頭首工や用水路施設、一部の排水路が流木や土砂の流入により埋まりました。今後とも迅速に災害復旧に取組み、被害を最小限に食い止めるよう努めてまいります。

そうした中、維持管理費の抑制と経費節減のため、今年も中干し期に揚水機の時間運転を実施させて頂き、組合員皆様のご理解とご協力により無事計画通り行うことが出来ました。ここで改めて御礼申し上げる次第です。

なお、今後とも適切な用水確保と維持管理費の軽減に努めながら、組合員皆様の負担軽減を図るべく、経費節減に取り組んでまいりますので、引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。

次に、現在実施されている主な事業の進捗状況についてご説明申し上げます。

国営かんがい排水事業「最上川下流左岸地区」につきましては、中央排水路と毒蛇排水路について、補修工事が予定されております。その他の排水機場や排水路につきましても、今後、順次事業が実施される予定です。

県営かんがい排水事業については、昨年度に引き続き、「上堰八カ村堰地区」並びに「上堰下流地区」、「吉田新堀西野地区」、「十一カ村堰地区」の計11路線、2機場について順次改修予定です。また、今年度は、長沼堰、町堰、廿六木堰の事業施工申請を行う予定であり、受益耕作者の方々からの同意が必要となります。事業を円滑に進めるためにも、同意徴集の際は、皆様からのご協力をお願い申し上げます。

ほ場整備事業については、常万地区につきましては、2工区と4工区で、計11.2haの面工事を実施しております。西興野地区は今年度で調査計画が終了し、平成31年度からの事業実施予定、狩川東部地区につきましては、調査計画の2年目となり、平成33年度からの事業実施を予定しております。

 

また、「簡易基盤整備促進事業」(高田麦地区)は、昨年度で調査計画を終了し、今年度より工事着工となります。

 それでは、本日の臨時総代会に上程いたします主な議案の概要をご説明申し上げます。

 承認事項の総認第2号、平成29年度最上川土地改良区収入支出決算書、財産目録、事業報告書については、8月に開催されました定例監査の報告書を添えてご承認をお願いするものです。

 次に、議決事項の総議第17号、最上川土地改良区定款の一部変更については、現行の過怠金減免手続をより明確にするためのものです。

 総議第18号、最上川土地改良区経費の賦課徴収規程の一部改正については、現状の賦課徴収体制で行っていることを明文化したものです。

 総議第19号、毒蛇排水機場吐出水槽の寄附申請については、国営最上川下流左岸土地改良事業で実施する排水機場施設への工事に関する協定書に基づき寄附するものです。

 

 総議第20号、平成30年度最上川土地改良区費収入支出第1回補正予算については、繰越金収入が当初予算より増額になることを踏まえ、現在不足している机、椅子の購入費と全国土地改良大会への参加費、北楯大堰の世界かんがい施設遺産登録祝賀会に掛かる費用を追加し、また、将来負担に備えて県営灌漑排水事業基金積立金に繰り出すとともに、予備費で調整するといった内容でございます。

  以上、主な議案の概要を述べましたが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますようお願い申し上げます。

 

 平成30年8月27日

 

最上川土地改良区 理事長 田 澤 伸 一